書籍・雑誌

2007年5月24日 (木)

何かの途上であること-神々の山嶺(かみがみのいただき)

ちょっと古い小説で文庫になったのは2000年です。作者は陰陽師シリーズの夢枕 獏氏です。陰陽師シリーズを読んで作者に興味をもったので初版を買って読みました。7年前か...(ちなみに陰陽師はブーム前にすでに読んでました。陰陽道にはそんなに興味は無いが、男同士の友情がうまく書かれてたと思う。まー、それはどうでもいいか...)

先日、部屋の整理をしたら出てきたので、つい読み直したのですが、今読んでも面白い本です。作者も「書き残したことは無い!」と言っているだけのことはあります。

最新刊ではないのでネタバレで書きます。

この小説は羽生丈二という登山家が無謀とも言えるエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂を目指す話です。しかしながら、この小説の主人公は羽生丈二ではなく、山岳カメラマン深町誠の視点で書かれています。登山を題材にした小説で主人公が登頂者ではないのには理由があります。それは、エヴェレスト登頂史の1つのミステリーが関係してます。

歴史上初のエヴェレスト登頂は1953年とされていますが、その約30年前の1924年にイギリス隊のマロリーとアーヴァンが頂上へ向かうのを目撃され、行方不明になっています。そしてエヴェレストの標高は8848mですが、1933年に8570mでアーヴァンのピッケルが発見されています。現在でも遭難したのは登頂後か前かで議論されています。もし登頂後の遭難だとすると初登頂は30年もさかのぼることになるからです。登頂を証明するには二人が所持していたコダック社のカメラを見つけることです。なぜなら登頂に成功していれば写真を撮っているからです。

小説の終わりに記載されてるのですが、マロリーとアーヴァンが頂上を目指す姿を最後に目撃したオデルが1987年に死ぬ一月前のインタビューに次のように答えてます。

「今私が想っているのは、人には誰でも役割があるのだということです。

結局、歴史は、私を証言者として選んだということです。

幸か不幸か、歴史は、私をエヴェレストの登頂者としてではなく、マロリーとアーヴァンの最後の目撃者として選びました。

-略-

よく考えてみれば、あれは、私の姿なのです。そして、あなたのね。

この世に生きる人は、全て、あのふたりの姿をしているのです。

マロリーとアーヴァンは、今も歩き続けているのです。

頂にたどりつこうとして、歩いている。歩き続けている。

そして、いつも、死は、その途上でその人に訪れるのです。

軽々しく、人の人生に価値などつけられるものではありませんが、その人が死んだ時、いったい、何の途上であったのか、たぶんそのことこそが重要なのだと思います。

私にとっても、あなたにとっても。

何かの途上であること----

あの事件が、私に何らかの教訓をもたらしてくれたとすれば、たぶんそれでしょう。」

今にしても良い言葉だと思います。私にとっても、あなたにとってもw

追記ですが、1999年に8160mでマロリーの遺体が発見されニュースになりました。しかしながら、所持品にカメラが無かったので登頂については謎のままです。

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2007年3月 8日 (木)

借りまくる人々

サブタイトルは「クレジット依存症社会の真実」です。
舞台は日本ではなくアメリカです。

この本には貧しい人からお金持ち、
中流まであらゆる人々が登場します。

貧乏人は生活ために借金をします。

お金持ちは不動産投資のために借金をします。

中流の人は車を買うために借金をします。

そして、借金をする人達が政治家を選び
その政治家達によって国が借金をします。

昔の小作人は税金によって搾取されていましたが、
現代では借金の利息により搾取されています。

この本を読むとアメリカでは借金をして生活することが、
習慣・文化になっていることを気付かされます。
アメリカ国民の約70%が月末の請求書を払えないらしい。

しかし、イラクに派兵された息子に
国が防弾チョッキを支給しないので、
買って送るために質屋を利用する親達には同情する。

個人的に思うことは、ソ連崩壊により共産主義は壊滅したが、資本主義の象徴のアメリカも危ういのでは?そして、近いうちに日本にも同じことが起こる可能性があると思う。経済のグローバル化が進むと日本の高い人件費は世界水準まで下がる可能性があるからです。そして、生活水準を下げることが改宗するぐらい難しいのを知っている。

借りまくる人々―クレジット依存症社会の真実
ジェイムズ D.スカーロック 中谷 和男
朝日新聞社出版局 (2007/02)
売り上げランキング: 19837

続きを読む "借りまくる人々"

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2006年12月31日 (日)

GOOD JOB!!青空文庫

 知らなかったこのHP:青空文庫。宮沢賢治、太宰治、芥川竜之介は当然の事ながらオー・ヘンリーまである。こういう時「私ってネット社会について行けてないかも?」って思う。

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2006年12月 8日 (金)

モタさん

斉藤茂太さんが11月に亡くなっていた。小説家:北杜夫のお兄さんで本も書いていた。入院するときに前向きになる本を読もうとして、モタさんのを本屋で見つけて読んだ。いい言葉がたくさん有りました、ありがとうモタさん。

モタさんの本

いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきたいい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた


続・いい言葉は、いい人生をつくる続・いい言葉は、いい人生をつくる

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